ダニ退治もできる布団クリーニングのコスパを検証
投稿日:2021年6月17日
ダニ退治もできる布団クリーニング。自宅で布団乾燥機や掃除機を使って自分でやる場合とのコスパを比較しました。
目次
オールインワンで楽ちんな布団クリーニング
掛け布団は丸洗い出来る製品もありますが、問題は敷布団です。敷布団はサイズが大きいため、業務用の洗濯機でないと洗濯槽に入れることすらできません。
そこで登場するのが布団クリーニングです。布団専用のクリーニングであれば、お金を払えば業者が全てやってくれます。
サービス内容は企業によって異なりますが、現在は「専用パッケージに布団を入れて送るだけ」というものが主流です。送るだけなのでとても楽で、手間は専用袋に布団を入れて、宅配業者に渡すだけ。簡単ですね。
布団クリーニングの価格
布団クリーニングの価格は、概ね1枚6,000円ほどです。依頼する枚数が増えるほど1枚あたりの単価が下がる仕組みになっています。
| サービス | コース名 | 料金 | 敷布団 | 掛け布団 |
|---|---|---|---|---|
| せんたく便 | ふとんパック | ¥13,178(2枚) | x | ○ |
| リネット | ふとん3枚パック | ¥14,080(3枚) | x | ○ |
| 家事の宅配 | ふとん3枚パック | ¥12,980(2枚) | ○ | ○ |
サービスよっては掛け布団しか対応していないことがあるので注意が必要です。また、敷布団のクリーニングについては、
- 敷布団の素材
- 敷布団の加工(キルティング加工が必須)
など条件がかなりあるので、注意しましょう。
自宅で布団のダニ退治をするなら家電を使おう
自宅で敷布団の布団クリーニングをする場合は、ダニ退治がメインになります。丸洗いは対応する掛け布団ならできますが、しっかりと対策をしないと布団の中身が寄れてしまうので、素人がやるのは難しいかもしれません。
布団のダニ退治という意味では、
- 布団乾燥機
- サイクロン式掃除機
の二つがあれば自宅でもできます。
どういう仕組みかというと、
- 布団乾燥機 => 50度以上の熱でダニを殺す
- サイクロン式掃除機 => ハウスダスト化するダニの死骸・フンなどを吸引
となっています。
布団のダニ退治が出来る家電のコスト
自宅で布団のダニ退治をするために必要な家電のコストは下記の通りです。
| アイテム | 新品価格 |
|---|---|
| 布団乾燥機 | 10,000円前後 |
| サイクロン式掃除機 | 30,000円前後 |
布団乾燥機はどのメーカーも実売で10,000円前後ですが、サイクロン式掃除機は安いものは1万円台でも手に入ります。ただ、布団の中のダニの死骸を吸引するには、強い吸引力が必要なので、ダイソンなど吸引力の強い、価格の高いサイクロン式掃除機を選んだ方が良いでしょう。
コストを比較
初期コストと1枚目のコスト
それではそれぞれのコストを計算してみましょう。布団乾燥機、サイクロン式掃除機は電気代は含めて、手間(時間)のコストはなしとします。
電気代は、
布団乾燥機の電気代「700w(必要ワット) * 240分(表裏合計) * 27円(1kWhの電気代) = 75.6円」
サイクロン掃除機の電気代「900w(必要ワット) * 30分(表裏合計) * 27円(1kWhの電気代) = 12.15円」
を合計した88円を1枚辺りの電気代とします。
| 方法 | 布団クリーニング | 自宅で家電 |
|---|---|---|
| 初期費用 | ¥0 | ¥40,000 |
| サービス料金 | ¥6,000 | ¥0 |
| 一枚あたりの電気代 | ¥0 | ¥88 |
| トータルコスト | ¥6,000 | ¥40,088 |
まず1枚でコストを比較すると、自宅の方が7倍近く高くなりました。家電を買っているので当然ですね。
依頼枚数ごとのコスパ比較
続いて1〜20枚まで依頼した時のコストを比較します。20枚も依頼しないと思うかもしれませんが、4人家族で5回分、年に2回クリーニングするとなると2年半と考えると、普通にある枚数です。
| 枚数 | 布団クリーニング | 布団乾燥機+サイクロン掃除機 |
|---|---|---|
| 1 | ¥6,000 | ¥40,088 |
| 2 | ¥12,000 | ¥40,176 |
| 3 | ¥18,000 | ¥40,264 |
| 4 | ¥24,000 | ¥40,352 |
| 5 | ¥30,000 | ¥40,440 |
| 6 | ¥36,000 | ¥40,528 |
| 7 | ¥42,000 | ¥40,616 |
| 8 | ¥48,000 | ¥40,704 |
| 9 | ¥54,000 | ¥40,792 |
| 10 | ¥60,000 | ¥40,880 |
| 11 | ¥66,000 | ¥40,968 |
| 12 | ¥72,000 | ¥41,056 |
| 13 | ¥78,000 | ¥41,144 |
| 14 | ¥84,000 | ¥41,232 |
| 15 | ¥90,000 | ¥41,320 |
| 16 | ¥96,000 | ¥41,408 |
| 17 | ¥102,000 | ¥41,496 |
| 18 | ¥108,000 | ¥41,584 |
| 19 | ¥114,000 | ¥41,672 |
| 20 | ¥120,000 | ¥41,760 |
最初は圧倒的にコスパが高かった布団クリーニングですが、7枚目を分岐点にコスパが一気に悪くなります。4人家族で2回分くらいで、「布団乾燥機+サイクロン掃除機」方がコスパがよくなると思えば良いでしょう。
仮に、布団クリーニングを1年に1回依頼、家電の寿命が5年とすると、家族4人分で合計依頼枚数は20枚になります。
20枚の時はクリーニングが12万に対して、自宅で家電の場合は、41,760円ですから、8万円もコストが減ることになります。
仮に布団1枚にかかる労働時間が1時間だったとしても、8万円のコストは時給4,000円です。そう考えると、家電でやるのもコスパは悪くないと言えます。